雨もよう




「で、どうなんだ?」




「作らない」




「まだ待っているのか?」




「あぁ…」





「アイツはもう違う女ん所に行ったよ」



「知ってるよ…」



「ずっと玲、待ってるみたいだけどアイツはもう来ないよ

雨の日も待ってるしさ、
何回、アイツのせいで風邪ひいてると思ってんだよ」








「アイツのせいとか言わないでよ!!」








僕は迂闊にも大声で叫んでしまった



周りの人達が一斉に僕を見た




「崇、行くよ」



「あ、あぁ…」




僕は崇を引っ張って校門を出た