雨もよう





「加藤に、これからアプローチするから宜しく、とか言われたんだけど」




「アプローチって‥

生徒なんだから諦めるか心に秘めるとかあるだろ


どんなんだよオッサン‥」




崇が呆れている



「うん、あたしもそこ思った」



「だよな

あー俺、良く解んねぇー」



「あたしも解んない」



「取り敢えず、様子、見てみるか!

あのオッサンがどうやって玲にアプローチするか興味あるじゃん?」








いや、何、楽しんじゃってんの?







「崇に相談したあたしが馬鹿だった」



「そりゃ、ひでーぜ玲」



「帰る」




私は鞄を持って教室を出た





「ちょっ玲!待てよ!」