「あたしの事を呼んだのは加藤先生ですか?」
「おぉ、そうだ」
「何か用でしょうか?」
「次の授業の手伝いをしてもらおうと思って」
笑顔を僕に向けた
きも…
「解りました」
「おぉ、黒崎なら手伝ってくれると思ったよ」
そう言いながら加藤が僕の背中をバシバシ叩いた
いてぇよ
外見は若いが中身がおっさんの加藤正弘25歳
一部の生徒には「おっさん」と呼ばれている
その事に加藤は気付いていない
僕は加藤の後ろについていった
一つの教室を加藤は開けた
−資料室−
学校にこんな所があるとはな
職員室かと思った
「ほら」と加藤に持たされたのは冬休みの宿題らしきのもの
「よし!行くぞ」
そう言って加藤は資料室を出た
…てかお前、何も持ってねぇじゃねぇか

