雨もよう




「俺の兄貴、知ってるだろ?」



「あぁ…」








崇には兄がいて草木雄(ユウ)と言う


崇より2個上で大学2年生だった、かな…



興味ないからよく覚えてないけど




「その兄貴の友達が玲を紹介してって言ってきたらしくて」



「男?」




「おぉ」



「で?」



「だから今日、時間あったらって兄貴が言ってた」



「そ」



「どうする?」



「別に良いんじゃない?

その代わり、崇、ついて来いよ」




「何でついていかなきゃいけない訳?」



「良いからついて来いよ」




僕は崇を睨んだ




「…はい」



「よし、じゃあ行くぞ崇

遅刻するぞ」




僕は崇の腕を引っ張って教室に向かった