ふと横を見ると裕司さんがそこにいた。
「あっ、裕司さん。」
「よ、よう。」
裕司さんは何か聞きたそうにモジモジしてた。
たぶん、母さんのウエディング姿がどんなのか知りたいんだろう。
けど今教えたら、母さんの努力が水の泡になるから俺は言わないことにした。
「似合ってたよ。かなり。たぶんあれだと会場の男性陣はみんなメロメロだろうね。」
冷やかしは別として
「えっ!それって……」
「じゃ、俺会場に行くね。」
俺は最後まで裕司さんの言葉を聞かずに会場へと向かった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…