――コンコン――
「入るよー。」
「どうぞー。」
なんか…緊張してきた。
――ガチャ――
「どう智?綺麗でしょ。」
母さんは可愛く微笑みながらそう言った。
純白のきれいなウエディングドレスを身にまとって
とても綺麗だった。
「綺麗だよ……ホントに。」
なんか、結婚っていいな。
初めて俺はそう思った。
「お父さん、気に入ってくれるかな?」
母さんは恥ずかしそうにそう聞いてきた。
「うん。気に入ってくれるよ。絶対。
おめでと。母さん。」
「ありがと。」
「じゃあ俺そろそろ行くね?」
「うん。」
母さんは俺が部屋を出る最後までニコニコと嬉しそうにしていた。



