「お風呂沸かしといたーって言っときながら水風呂だった。」
なんて幼稚な……
ん?
けどなんで風呂にはいる必要があったんだ?
「なんで風呂に入ったんだ裕司さん?」
「あぁ、それはな、お前が折角だから入っててって言ったんだよ。
俺は遠慮したけど母さんも入ってけって言うからさ……
それではいった。」
なるほど
「ごめんな、裕司さん。なんか」
「いいよ。だって母さんの大事な宝物だし、俺もそれを宝物にしたから。」
なんか裕司さん、今感動の言葉を……
嬉しすぎる
「ありがと。俺も裕司さんのことは大好きだ。
だからもう少し待っててほしい。
それでもいいかな?」
裕司さんは少し間を開けて
「いいに決まってるだろ。」
そう言ってくれた。
「じゃあ、行くな。」
「ありがと。話聞いてくれて。」
「俺の方こそ。それじゃお休み。」
「お休み。」
そう言って裕司さんは俺の部屋を出ていった。
母さん、いい人に出会えてよかったな。
俺は心のなかでそう思いながら眠りについた。



