「そういえば、裕司さんと母さんが出会ってからもう5年もたつよなー。」



「おう。」



こうも改まられると言いたいことがすぐに出てこない。



「俺が10歳の時か……



なんかめっちゃ昔みてぇ。」



「だな。あんなに小っちゃかった智がこんなに大きくなるとは思ってなかったからな。」



「何気にひどいよ、それ(笑)」



裕司さんは俺よりも6センチ高い184センチだ。



だからでかくなったって言われてもわかんねぇ…




「なあ、智。俺の気持ちも言っていいか。」


えっ……


突然のことで驚いた。



「いいよ。」



どんなこと言うんだろ…



もしかしたら俺のこと、嫌ってたりして……