「そうですか…では、早速答えていただきましょう


どちらの告白に答えますか?」




みんなの視線が俺に集まる。



「下川さん、ごめんなさい!


俺、小春のことが好きなんだ。


だから、下川の告白にはこたえられない。」




「うん、知ってた。けど、このばで言えてよかったよ。じゃあね。」



下川……



あいつのこと、最初は嫌ってたけど今は、すんごくいいやつだなって思うし、嫌いじゃない。



「カ、カプッル成立しました!

おめでとうございます!


では、手を繋いで二人で退場してください!」



パチパチパチパチ



拍手は大きなものではなかった。



たぶん、二人が同時にコクってきたのは初めてだったんだと思う。




それから俺と小春ははれて付き合うことになった。