「そんなことあり得ないよ。
美歌がそんなやつらと…ハハッ、やっぱり智くんは面白いな♪」
本気で嘘だと思ってる。
もしかきたら柚歌の方は何も知らないのかもしれない。
「なあ、下川。マジでお前の妹は暴走族とつるんでるらしい。
だって、見ただろ?愛斗くんが楽しげでもなくどっちかっつうと嫌そうな顔して
それにお前らがいないときは別れた彼女のことを話して悲しそうな顔してた。
こんなに愛斗くんを傷つけて
なのに付き合ってくれると思う?」
「うん。そうだよね。
わかってた。けど、暴走族とつるんでるとは知らなかったな……。
あの子なりに頑張ったのかなって思ってた。
けど違ったんだね。」
下川の目には涙がたまっていた。



