「なんで…」


その言葉しか出てこなかった。



叩かれた驚きと疑問



その気持ちが心のなかを渦巻いていた。



「そんなこと言わないでよ。


真由美にとってはじめての気持ちじゃないの?



忘れられたら、なんて言わないでよ!



ずっと覚えとけばいいじゃん!


忘れたらダメだよ…


初恋なんでしょ…?」



今にも泣きそうな顔で私に怒る由希




確かに……



この気持ちに嘘なんてつけない。


忘れたらとか



ただの自己満に過ぎない。



だったらこの恋背負って



新しい恋見つけた方が人生いいかもしれない…