「ねえ、真由美……」



そんな見栄に気づいたのか由希は心配するようにうちを見てきた。



「そろそろ本当の気持ちとはお別れしないとね。」




由希は何て言うんだろ?



諦めるな?


そうだね?


どっちにしろうちはこの気持ちをおいていかないといけない。



「この気持ち忘れたらいいのにね。」



バチン…!!!



えっ?




今、由希に叩かれた?



由希の方を見ると目に涙を浮かべながら



下唇を噛んでいた。