ハーレムBoy☆





「ねえ、真由美!」



後ろからうちを呼ぶ声がした。



振り向くと由希がいた。



「なに泣きそうな顔になってんのよ。


真由美らしくない。」



たぶん、明るくさせようと思っていってくれたんだろうけど



今は少しムカついた。



「うちらしくないって何?


泣きそうな顔がうちらしくないっての?


なにそれ。



誰が決めたのよ。」



八つ当たりだ。



確かに自分らしくないのはわかってる。



けど、それでも今はムカつく。



由希ははっ?とか言いそうだな…



そう思って黙っていると予想外の言葉が舞い込んできた。



「ゴメン。」