君は近くて遠い

「あぁ、美桜ちゃんが寂しそーな顔してたから
連れて来たんだよ」
祐真はにこにこしながら言った。
「そわそんな…寂しそーな顔なんてしてませんから!!」
美桜の頬は紅色になっていった。祐真の言うとおり、美桜はあの時少し落ち込んでいた。
サプライズパーティーを開いてもらい、嬉しかったが“クラスメート”としてのパーティーだった事を知り、複雑な気持ちになっていたのだ。
「あのパーティー、自分だけかと思った?」
「そんな事っ…!」
「そんな事ぉ~?」
祐真がニヤニヤしながら聞いてくる。
「そんなこと…ないから…っ!」