君は近くて遠い

美桜はさっき食べてしまった唐揚げの代金だけでも払おうと、愛菜についていった。


…「ありがとうございましたー」
店員の声はドアが開くとバイクの音にもみ消された。
「さぁて、帰りますか!」
みんなが次々と帰って行き、美桜も帰ろうと
踏み出した時だった。
「ちょっと待ってよ」
祐真が美桜の細いが少し黒い腕を掴んだ。
「な、何!??」
「ちょっと来て」