美桜の家は両親ともに仕事が忙しく、小さな頃から誕生日を祝ってもらったことなんて1~2
有るか無いかだ。
「こんなに喜んでもらったのなんて美桜ちゃんが始めてだよ!」
(え....? “美桜ちゃんが初めて”?)
「あ、私たちねクラスの誰かの誕生日にはこうやってパーティー開いてんだ!」
笑顔で話す愛菜につられて美桜も笑うが、
心の中では少し落ち込んでいた。
(私だけじゃなかったんだね...
そりゃそうだよね…クラスメートってだけでそんな仲良かった訳じゃ無いし!
そもそもカラオケに誘われた時から変だと思ってたんだよねー…)

