朝はっと目が覚めると、ベッド周りに私の服や下着が散乱していた。
社長はスースーと寝息を立てている。幸い、今日と明日は休みだ。

慌てて自分の服を拾い集め、身にまとった。おかしなことにあの日、コンビニで取り合ったコンドームを二人で使ってしまうなんてなんだかおかしいと思ったけれどいそいそとバックを持ち自宅マンションへと帰っていった。

まだ朝7時。実は社長のマンションと私のマンションは近かった。

どうしようと思いながら、お風呂にお湯をいれ…入浴剤を入れて、メイクを落とし…体を洗う…太ももや胸に、社長のあとが残っていて、ドキっとした。手で触れると、また胸が熱くなる思いがした。


ジャスミンの香りに包まれ、ゆっくりとつかる…。
お風呂からあがり、全身ローションでマッサージして…部屋着のパーカーとショートパンツ。。。大好きな柔軟剤の香りは私の気持ちを落ち着かせた。


どう考えても昨日の、社長と私は酔っていた。社長の理性がお酒のせいでふっとんでいたんだろう。それから、私が哀れに見えて、なんとなくあーなってしまったんだと自分の気持ちを整理した。

「そうだよね、それしかないわ」と頷きながら、ベッドでウトウトしていた。

月曜、どうやって仕事に行こうか。
そう考えてはいるけれど、とにかく眠くて瞼があかない。

バイブレーションになっていたケータイがなり続けていることに気がつかないまま。。。

目が覚めると15時…背伸びをしながら、冷蔵庫のミネラルウォーターをあけて飲んだ。


ケータイを見ると、着信2件・ラインでメッセージまで残っていた。
すべてが社長から…。ラインのメッセージには、すぐに連絡がほしいとのこと。

そうか、このことを会社の誰にもいうなよってことだねと納得した。