「莉紗。さ、外出るよ」
「…うん。」
「何、しんみりした顔してるの?
いいじゃない。やり直せるのよ!」
「分かってる…」


私は、今日この街を引っ越す。最後まで、わからなかった。
彼が、何で裏切ったのか。


「ほら、ぼけっとしないで!外に出るわよ‼」
「あっ、待って‼ お母さん!」


外に出て、車に乗り込む。

「忘れ物、ないわね!」
「お母さん…わたし、行って来る!」
「はあ⁈ いくた