「……え?」


目の前には戸惑った表情をした友美。

予想していた反応に、俺はくすりと笑ってしまう。


「びっくりするよな?ごめん。でも……ずっと好きだったんだ。友美のこと」

「――っ!」


友美に告白をしたのは俺が27歳、友美が25歳の時だった。

困らせることをわかっていて、こんなことを言ってしまう俺は最低だと思う。

でも、もう、これ以上黙っていることができなかった。

どうしても友美が欲しい。

それだけが俺をいっぱいにしていた。


「あ、あの、でも」

「突然だし、すぐに返事しなくてもいいから。でも……付き合いを考えているような男がいないなら、試しでもいいから付き合ってほしい。考えてもらえないかな?」

「……」


ズルい言い方なのはわかっていた。

でも、少しでも友美の心の中に入り込むことができる可能性があるなら、何をしてでも入り込みたいと思った。