「……」

「……」


沈黙が私と圭くんとの間に鎮座する。

私はぐるぐるといろんなことを考える。

圭くんはそれを待つ。

1分、2分……時が進む。


……やっぱり、私は頷くことはできない……。

どんなに考えても、罪悪感だけが、私を包み込んでしまうんだ……。


恐る恐る、口を開いた。


「……ご、ごめんなさい……あの、少し考えさせて、ほしい……」

「……うん。わかった」


圭くんは優しく笑った。

少し、悲しそうな目をして。

その目に私は焦った。


「ち、違うの!嫌、とかじゃなくて……突然、だったから驚いて」

「うん、わかってるから。……ゆっくりでいいよ。俺は、……どれだけでも友美のこと待つから」

「……」


圭くんは優しい。

私のことを一番に考えてくれて、ずっとずっと優しい。

圭くんは私には勿体ないくらいの人で、何の不満もない。


……問題は私にあるの。