穏やかな空気をぶち壊すかのように、愛翔の低い声が響く。
ヒロさんはあたし達の目の前にジュースを差し出すと、ニヤリと意味深に笑ってから愛翔の隣に座った。
「男の嫉妬は見苦しいぞ」
余裕たっぷりにそうからかうヒロさん。
「うっせえ」
ムキになって言い返す愛翔も、ヒロさんの前ではすごく子どもっぽく見える。
「美久ちゃん、愛翔みたいなバカと付き合うのは大変だと思うけど見捨てないでやってね?ガキの頃からずーっと美久ちゃん一筋だったから親としては応援してやりたいんだよね」
…………。
ヒロさんは愛翔をけなしてるのか応援してるのか……。
「余計なこと言ってんじゃねぇよ‼」
怒りをあらわにして愛翔が叫んだ。



