結局愛翔が折れてくれて、お店に行くことになった。 家の近くまで帰って来ていたけど、踵を返して賑やかな繁華街へと舞い戻る。 駅には浴衣姿で騒ぐ派手な男女のグループがいて、愛翔を見ると立ち上がって深々とお辞儀をして来た。 「愛翔先輩、お久しぶりっす‼美久先輩も」 グループの中から抜け出して来た1人の茶髪の男の子が、愛翔に向かって満面の笑みを見せる。 だ、誰? どうしてあたしの名前を知ってるの? 敬語を使ってるってことは後輩だってことなんだろうけど。 「俺っすよ、俺‼」