「さっき言ったことマジ?」 数センチの距離に思わず後ずさろうとすると、もう一方の愛翔の手が腰に回された。 「なんで逃げんだよ?俺のことが好きってマジ?」 「う、うん……っ。マジ、です」 こんな至近距離で恥ずかしい。 目を見て言えなかった。 胸のドキドキが愛翔にも聞こえていそうで、落ち着けと自分に言い聞かせる。 だけどそんなことを思ったってムダだった。 次の瞬間、ものすごい勢いで抱き締められたから。