「あたしが好きなのは愛翔だよー‼」



なりふり構わずに大声で叫んだ。



「だからっ……気持ち伝えに来たんじゃん‼なのに、なのにっ……」



いくら大声で叫んだって、愛翔にはあたしの声が届いていないかもしれない。



もう行っちゃったかもしれない。



だけど、叫ばずにはいられなかった。



伝えずにはいられなかった。



他の人を好きだって誤解されるのは嫌だった。



「うっ……うう」



砂利の上にへなへなと座り込む。



涙が次々と頬を伝って砂利の上を濡らして行く。