「…………」 隣を見るとなんとも呆れたような愛翔の顔。 いけない、はしゃぎ過ぎたのかも。 完全に呆れられてる。 「お前ガキすぎるだろ」 フッと笑う愛翔。 その横顔が花火の中に浮かび上がる。 力強くてぶっきらぼうで無愛想で。 でも優しさを秘めたそんな横顔。 「だ、だって……花火綺麗だし?」 ドキッとして目をそらした。 漂う甘い香りにも今はドキドキさせられる。 「昔は音にビビって泣いてたくせに」 今度はイタズラッ子のような顔に変わって、ドキリとする。