ドォン 大きな音が聞こえたかと思うと、夜空に明るくて大きな花がパァッと咲いた。 それは次々打ち上がって、綺麗に咲いてから闇の中に溶けて消える。 「きれー‼」 赤、青、紫、緑の色とりどりの花火に歓喜の声が漏れる。 「うわぁ、あんなの初めて見た」 絶対集中して見れないと思っていたのに、始まってみると違った。 あまりにも綺麗な花火に釘付けになってしまっていた。 「ね、今の見た?ハートの形してたよ‼」 興奮気味に愛翔の腕をバシバシ叩く。