どうしよう。
行くべきなんだろうけど。
さっきのハルの姿が目に浮かぶ。
せっかく誘ってくれたのに、あたしのワガママで気を使わせちゃった。
ゴクリと唾を呑み込む。
やっぱり今は愛翔に会いたい。
覚悟を決めてゆっくり砂利の中を進むとザッザッと音がした。
緊張から体が震える。
ドキドキして鼓動がありえないくらい速く動いているのを感じた。
それにしても細い道だな。
草をよけて一応道らしくはなっているけど、言われないとこんなところを歩こうとは思わない。
本当にこんなところに穴場があるのかなって疑問に思うくらい。



