「今日は不良軍団と遊ばないの?」
すぐ隣にいる愛翔の姿を横目に見た。
「なんだよ、不良軍団って」
フッと笑う愛翔。
だけど岩佐さんに見せていたような優しい笑顔じゃない。
フッと口元だけで笑うような感じ。
いつも以上に近い距離で歩く姿に、ドキドキしっぱなし。
落ち着け、あたしの心臓。
「みんな派手だからそう呼ぶことにしたの」
「なんだそれ」
クスクス笑う愛翔。
今日は機嫌が良いのかも。
「休みの日も遊んでるの?」
仲良いみたいだし、毎日つるんでる感じがする。
愛翔の家の前を通った時、たまに不良さんとすれ違うし。
「遊んでるっつうか、勝手に家に来やがる」
「へぇ……女のコも来たりするの?」
「たまにあいつらが勝手に連れて来る」
そう、なんだ……。
その中に好きな人がいるのかな……。
前を向いたまま無表情の愛翔を見て胸がキュッと締め付けられた。
なんか、やだな。
岩佐さんと愛翔が楽しそうに話してる時に感じたモヤモヤがまた広がって行く。



