i.Love You

「あら、山田さん。知ってた?あそこの家のご主人、亡くなったんですって」
「あらーお気の毒に」
「お嬢さんと奥さんだけになるんでしょう?あら~」
この場をすぐに離れたかった。

家のことなにも知らないくせにっ

なんでよ!



ダッと走り出したとき
突然、

腕を捕まれた。



この大きくてゴツゴツした手は、
「あんた。」
昨日のあいつだった。

昨日のことが1週間のように思える。