「そう…」 笑顔…見せてよっ あたしは無理やり笑う 笑ってよ…笑ってよ…笑ってよ… 笑ってよっ! 「無理…しなくていいから…」 ビクッと肩を震わせる 低いトーンの声。 「顔…あげろ…」 え… さっき…また下を向いた 見たくないから… 嫌だから… 寂しい顔なんて見たくないから ゆっくりと顔を上げるといつもの笑顔の猟牙がいて ドクンッと鼓動が高鳴る 「うっし!次何みるかぁ 観覧車ある!乗ろうぜ…」 なんで…? 「ほーら」 あたしの 手を握る猟牙。 あたしは握り返していいの?