でも…この腕に…抱きしめられちゃいけないんだ…
トンっと
猟牙の体を
小さな手を押す
だめなんだよ…
逃げたくて…
逃げたくて…
逃げたくて猟牙を使ったんだ。
「んでだよ…」
え…?
顔を
ソッと上げると
寂しそうな顔の猟牙。
「もう…帰るか…?」
えっ…
そうだ…
「最後に遊ぼ!」
…
「最後…なぁ…何かあるわけ?これ誘ったのも何か企んでたから?」
ちっ違うっ…
猟牙に…喜んでほしくて…
でも…声がでなっ…
「否定…しないんだ…」
っ…
違う!違うよ!
猟牙の苦しい顔なんて…見たくない…
あたしが…
あたしが悪いんだ…
全部…全部……―――――


