「おう、兄ちゃんお疲れ。この子かい?新しい事務の子は」
あっという間にお昼。バタバタと事務所に人が溢れかえってくる。その中の一人、少し熊っぽい人が清水さんの肩に手を掛けるようにして話しかけてきた。
「角野さん。珍しいですね。いつもは昼間に帰ってこないのに」
「今日から新しい子が入るって聞いてんだからみんなで早く見たくてよ。それに今日は近場だったしな」
「は、始めまして。宮崎・・・」
「宮崎莉央さん。今日から働いてもらうことになったから」
莉央でいいんだ。あたしは宮崎凛ってお姉ちゃんの名前を名乗ろうとしたのに清水さんがそれを遮って「莉央」と紹介してくれた。
「莉央ちゃんか。可愛らしいな。よろしくな」
「・・・角野さん。握手長過ぎ。莉央が困ってますから」
「いいだろ。握手ぐらい減るもんじゃねえんだしよ。それとも何か、兄ちゃんのコレか?」
「・・・それがなにか?」
角野さんのからかいの言葉をしれっと交わしただけでなく肯定までした清水さんを角野さんがまたからかう。その声に周囲の人たちも加わって清水さんがここで可愛がられていることがすごく伝わってくる。それに清水さんもここの人たちをすごく慕っているということも。
あっという間にお昼。バタバタと事務所に人が溢れかえってくる。その中の一人、少し熊っぽい人が清水さんの肩に手を掛けるようにして話しかけてきた。
「角野さん。珍しいですね。いつもは昼間に帰ってこないのに」
「今日から新しい子が入るって聞いてんだからみんなで早く見たくてよ。それに今日は近場だったしな」
「は、始めまして。宮崎・・・」
「宮崎莉央さん。今日から働いてもらうことになったから」
莉央でいいんだ。あたしは宮崎凛ってお姉ちゃんの名前を名乗ろうとしたのに清水さんがそれを遮って「莉央」と紹介してくれた。
「莉央ちゃんか。可愛らしいな。よろしくな」
「・・・角野さん。握手長過ぎ。莉央が困ってますから」
「いいだろ。握手ぐらい減るもんじゃねえんだしよ。それとも何か、兄ちゃんのコレか?」
「・・・それがなにか?」
角野さんのからかいの言葉をしれっと交わしただけでなく肯定までした清水さんを角野さんがまたからかう。その声に周囲の人たちも加わって清水さんがここで可愛がられていることがすごく伝わってくる。それに清水さんもここの人たちをすごく慕っているということも。