君と僕の帰り道。

そろそろ優美ちゃんの家に着く頃だ。





そこの角を曲がったら優美ちゃんの家。









「安西、お前どこまでついてくるんだ」




「優美ちゃん、俺たまたまこっち方面に用があるだけだよー」




「嘘をつけ、お前いつも私の後をついてきて、その後同じ道を帰ってるじゃないか」







…知ってる…？






「え、優美ちゃん何でそれ知ってるの？」




俺はいつも優美ちゃんが家の中に入ったら帰る。






なんで、知ってるの？







「………知っていたら、おかしいか？」




その時、彼女は俯いた。