「ケチー」 「なんとでも言え、それよりお前いつ離れるんだ」 辺りはもう学校からかなり離れている。 俺の家は面倒な事に優美ちゃんの家の反対方向。 本当に面倒臭い。 いざって時に優美ちゃんの家へと駆けつけられない。 万が一の時のために俺はいつも優美ちゃんを送っていく。 「…お前は本当に変な奴だな」 「それ褒め言葉として受け取っておく」 「どうでもいい」 彼女はまるで俺なんかが居ないように、前を向き続けている。 カッコイイ。 超可愛いけど狼みたいだ。 超可愛い狼みたいな?