俺の周りには女が当たり前にいて、当たり前に過ごしていた。
あいつのせいで潰されることも知らずに。

「あの~…邪魔。なんですけど」
冷たく、低い声で俺の周りには集まる女子と俺にいい放った。
まぁそこで
キレてしまえばあっちの思う壺、
勿論
天使のスマイルで
話しかけた。
「いや~御免ね。ほら君たちも、邪魔だと」
こいつも落ちるだろ
そんな事を思っていた俺が馬鹿のようにそいつは
しらーっとどいた俺たちの間をすり抜けていった。

「こいっつ…」
最後あいつなにをした。
俺を
この俺を睨んで入っていったぞ。
「り~んと君授業始まるしい早く席つこ?」
あま~い声にも関わらず俺はやっぱりあいつと重なりあわせてしまい
大声をだし怒鳴った。
のはほんの数分前のこと、
今俺は逃げている。
どうだ
今まで天使のスマイルまきまくりだった
王子様がいきなり怒鳴ってキレたんだぞ。
俺が女でも驚く。
キーッっと足にブレーキがかかった。
「おい。なんだよどけよ」

前にはあの、
“あいつ”
どんな頭してんだよ
どけよ
俺が焦っているのにも見えないのか?
バカだろ
しょーがない!
俺はあいつの手をひき
屋上に逃げた
「なんのつもり?」
はぁぁぁあ?
「おまっ…俺が逃げてるの見えなかったのかよ!」
「えぇそうかもね」
こいつー
つくづくムカつく