悠美、そう呼んでくれた祐の声。


3年経った今でも忘れない。


また、聞きたい。




あの日、卒業式のあの日に私は自分から祐に別れを告げた。



その理由も彼に伝えないまま、私は去っていった。

酷いことをしたと、今でも思う。




私は今、真っ白な部屋の中においてあるベットに、静かに横たわっていた。



腕から伸びるチューブは、私に栄養を送り込んでくれる。







祐と別れてからのその後の日々は、とても辛いものだった。





体が病気に蝕まれ、祐の町とは遠く離れた町の病院に入院した。