「・・・九百九十八・・・九百九十九・・・千・・・!!」

わざと大きめの声で数え終わったのに。
平助は、七十二回目のため息をついていた。

「・・・・はぁ~っ・・・。」

七十三回目。

・・・・・イラっとしてきた。
なんっでコイツはさっきから上の空なんだよっ・・・!!

「・・・平助。・・・おい、平助ってば!!」

「・・・・はぁ~っっっ。」

・・・・プチッッッ。
堪忍袋の緒が切れた気がした。

「へ~い~す~け~!?何があったんだよ!そろそろその陰気くさい顔やめろよ!!陰気くささがうつるわ!!」

「・・・・ん?仁?ああ、終わった・・・・のか?」

「・・・とっくの昔にな?」

「・・・ああ、ゴメン・・・・はぁ~っ。」