急募!ここからの脱出の仕方~幕末~


心の中で、迷わない程度で遠くに行く、と決めてから、再度出発した。
なるべく曲がったりせずに、一本道を通ることにした。

・・・なんとなく、大通りの壁や掲示板に貼るのは恥ずかしい。
だから、路地裏の大通り側に貼り付けた。

4本目の路地裏に貼っている時、一人の浪士に話しかけられた。

「おい、そこのお前。」

「へ?なんですか?」

まさか、ここに貼るな、なんて言わないよな・・・。

「京から脱出してえんだな?」

・・・・・。
・・・・?

「心配しなくてもいい。オレは、あの池田屋の時も逃げおおせて、桂先生のトコまでたどりつけたんだ。・・・お前も、長州だろ?付いてこい。」

「え?ちょっと、あの。」

浪士は、オレを「京から逃げたい長州藩の浪士」だと思ったようだ。
逃げようにも、「あの、」とか言っただけで「黙れ!」と言う。
お前が黙れよ。