3日後。
この時代の着物のたたみ方やこの京の町にも慣れた頃だった。(タイムスリップした所は平成でいう京都だった)
オレは歴史の人物を初めて見た。
それはその日の昼過ぎのこと。
いつものように、菊池さんの洗濯した着物をたたんでいたとき、

「新選組だ。店を改めさせてもらうぜ。」

と何人もの知らない男が店に入ってきた。すると、一番最初に入ってきた黒髪の今でいうポニーテール(首のあたりまであった)で背の低い男が菊池さんに声をかけた。

「久しぶりだなぁ!菊池さん!この間はオレの隊服の洗濯ありがとな!」

どうやら菊池さんと知り合いみたいだ。

「おや、藤堂さん。いつもありがとうございます。」

菊池さんが敬語を使って「藤堂さん」と呼んだ人は、どう見ても菊池さんより年上に見えない。オレと同じ年頃だろう。身長もオレよりも少し低いくらいだし。(ちなみにオレは162cm)
それにしても。
突然やってきたこいつらは一体何なんだ!?