その夜。 オレは、二つの事で悩んでいた。 一つは、オレが未来から来たことを、菊池さんに話すかどうか。 もう一つは、昼もずっと悩んでいた、アレだ。 江戸に残るか 平成に帰るか 新選組の連中は、もうオレが帰ることを前提に話しを進めている。 いまさら「帰らない」なんて言える状況じゃ無いのに、それでも悩むオレは、愚かだろうか。