溢れてきた涙をぬぐって、オレは平助に向き合った。 「オレ!平助たちにも謝らなきゃいけない。あの池田屋での時、平助たちを、人殺しを楽しんでるんじゃねーかって思った!それ、違うんだよな。オレの兄さんみたいに、やらなきゃいけない事が、使命があったんだよな!」 平助は無言でにっこり笑うと、オレの手を引っ張って、座敷へ入って行った。