しばらくして、部屋の襖がスーッと開いて、平助が廊下に出てきた。
まだ酔っぱらっているのか、千鳥足で顔は真っ赤だ。

「あれー?仁ー?なんでこんなトコにぃいんのー?」

目をぐるぐる回しながら近づいてきた。

「まあ、ちょっとな。」

「何だよ~気になるだろ、言えよ~」

そう言いながら、平助がオレの隣に腰を下ろした。
・・・酒くさい。