急募!ここからの脱出の仕方~幕末~


見つからないように、平助を外に出すべきだろうか。
もし襲われた時の事を考えて、ここで戦いが終わるまで待つべきだろうか。
それとも、平助を置き、オレが土方さんを呼んできた方が良いか。
でも、どの行動をしても、デメリットがある。

平助をかついで出ようとすれば、浪士の襲われても対抗するどころか、逃げるのも難しい。
ここで2人で待っていれば、いつ終わるかも分からないのだ。その間に平助が死んでしまうかもしれない。
かといって、土方さんは大事な話の途中だし、オレが勝手に戦場に入った事がしれれば、大変なことになるかも。

オレは考えて考えて、土方さんに知らせることにした。
どんなに大切な話でも、平助の命の方が大事だ。

浪士を確認し、池田屋を飛び出すとちょうど池田屋に入ろうとした男とぶつかってしまった。

「ってえ~!!」

ふいに顔をあげると、男の着ている羽織が目に入った。
あさぎ色の、だんだら羽織・・・!!
新選組の隊士だ!

「っなあ!!平助が大変なんだ!こっちに来てくれ!」

オレが男の手首を掴もうとすると、男は、刀の柄に手を伸ばした。
どうやらオレを浪士だと思っているらしい。
確かにオレは、刀を2本差しているし、平助の血で着物は血だらけだ。

オレは、池田屋の外に出た。
オレの事を知っている奴じゃなくちゃ、ダメだ。
土方さんにっ・・・!!

「!? 仁!?」

ふいに、近くで声が聞こえた。
声の主は・・・。

「原田!!」

いた。
オレを知ってる奴が。

「原田。知り合いか?浪士ではないのか。」

オレを斬ろうとした男が、原田に話しかけた。

「ああ。コイツは、浪士じゃなくて、ただの洗濯屋だ。っでも、なんでここに・・・?」

「通りすがりだよ!それより、へ、平助が・・・!!」