あれから3日を迎えた。

莉桜から連絡が入ることはない。
俺もなんだか気まずくて、自分から声をかけることはできなかった。


大学に行っても見かけない莉桜。

もともと、大学内ではめったなことがない限り話すこともなかった。
だからそれこそ、連絡を取り合わないと俺たちが出会うことはなくて……。



「……はぁ…」



重いため息が、出てくるばかりだった。




どこかで予感はしていたんだ。

莉桜の元彼が自分とどこか似ているんじゃないか、って……。

だから時折、莉桜は物凄い悲しそうな顔をする。
「れん」という名前を呼ぶ。


だけど……


その事実が、自分の予想をはるかに超えていて
ショックを隠し切れないのが本音だった。



「よっ」
「……あ…」


大学の帰り、門を出ようと歩いていると、
そこには予想外の人物が俺を待っていた。