「ふぅ……」


一通り質問しきったのか、莉桜は天井を見上げてため息をついた。


「疲れたか?少し休む?」
「うん……そうする」


さすがにまだ熱も下がり切っていない。

あまり無理をさせるのもよくないし、莉桜を休ませようと俺もその場を離れようと思った。

だけど……


「……いか、ないで……」
「え?」


そんな俺の腕を、莉桜が掴んだ。


熱が上がってきたのか、目をうるませ、頬を紅潮させる。
その姿に、ドキッとした。


「樹……一緒に寝て」
「えっ!?」


さすがにその言葉には、驚きの声をあげた。