「ごめん……。
いっぱい…泣かせちまったよな……」
「……」
今日は、どうしても、言いたいことがあった。
謝ることと…
お礼を言うことと……
それから……
「今度こそ、絶対に約束守るから」
莉桜のこれからを、幸せにするために……。
「俺は絶対に、何があっても莉桜をおいて死んだりなんかしない。
今回も……たくさん不安にさせちまったけど……それを証明するためのものでもあったんだ……」
「……都合のいいこと言わないで。
あたしがどれだけ……っ」
思い出してしまったのか、莉桜の瞳にじわりと涙が浮かんだ。
零れ落ちてしまいそうな涙に気づいた莉桜は、ふいに俺から目を逸らした。
「ああ。ほんと……バカなことをしたよな……」
俺はそんな莉桜を、自分の胸へと抱き寄せた。
