(時間をとめてた
心を捧げてた
もういない あの人のために

自分の間違いに気づかず
一人で生きてきた日々
だけどそんなの あの人は求めていなかったよね)



これは……
誰の歌声……?

俺の心の中に、どんどんと入りこんでくる。


耳をふさいでも、心の中に響いているように鳴り止まない。



(好きになっちゃいけない 勝手にそう思っていたけど
誰もそんなの決めてなんかいない
あたしはもう一度 人を好きになる

あなたのコトバで 止まっていた針が動き出す
動き出した今 あなたに伝えたい
あたしは あなたと一緒に生きたい)



知ってる…。

この歌声……。


でも俺の知っている歌声は
もっともっと哀しみに満ち溢れたものだった。


だけど今聞こえるこの声は
力強くて、前向きで……


幸せを願う歌だ……。