俺に背を向ける莉桜に、わざと言い放つ。
莉桜は振り返ると、キッと俺をにらんだ。
「だから………
樹のこと、好―――――」
莉桜がまさに告白しようとした瞬間……
ガシャーン!と大きな音を立てて、俺の背後から音が聞こえた。
「おいっ、何やってんだよ!」
「す、すみませんっ……」
振り返ると、お墓の土地の隣の道路で、工事中の機材を倒してしまった様子。
床には、ポールが散らばっていた。
「すげぇタイミングだな……」
その様子を見て、苦笑しながら莉桜へと目線を戻すと……
「……っはぁっ…」
莉桜はその場にうずくまっていた。

