家に帰ってから、俺はベッドに仰向けになっていた。
浩介さんからもらった紙切れを眺める。
住所とともに書かれた、所在地の名称。
きっとここは……
「……はぁ…」
思わずため息が漏れた。
正直、どうしたらいいのか分からない。
俺はそこまでの覚悟があるのだろうか……。
真相を知って、大きく拒絶した莉桜。
たとえ俺が割り切って近付いたとしても、莉桜はまた、俺を拒絶するんじゃないだろうか……。
もしまた、莉桜に拒絶されたら俺は……。
(そういう樹、好きだよ)
ふいに思い出された、莉桜の言葉……。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…