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「き!!皐月!!」
『…へっ?』

何分たったのか分からない
気づいたらキャンプファイヤーの火力は落ちてて、もう終わりに近づいてた

『何?沙耶…』
「もう時間的に終わっちゃうよ!!…いいの?」
『あー…』

もう、いいや



当たって砕けろ


『…は…はいっ』

マイクを手渡してくれた
皆があたしに注目してる
深呼吸をして…震える声で話し出した

《…あの…あたしは…その…皆に茶化されてとかじゃなくて…あの…



 あ、きら君…つ…付き合って…ください…っ》

言い終わって司会の子にマイクを押し付けて座り込んだ

遠くで明のたじろぐ声が聞こえる
モジモジしながら立ち上がってマイクを口に当てる

《えと…その…






 ごめん。悪いけど…付き合う事はできない》